「全国優良畳店 35事例集」

 畳店No.8 ※期間限定公開 

埼玉県ふじみ野市(有)橋本畳店

代表取締役社長 橋本 茂樹様

 

<タイトル>

畳・ふすまの仕事はこんなに眠っていた

 

<発表内容>

構造改革をスタートして2年目ですが「畳・ふすまの仕事はこんなに眠っていた」というテーマでお話します。

 

10年以上前から構造改革に興味がありましたが、家族の同意が得られず自分なりにチラシを作成し、営業活動をしてきました。

 

当店の位置するふじみ野市は上福岡と大井町の合併により誕生した市で、東京への通勤が便利です。

 

急行が止まるようになってから人口が増えてきました。

 

ふじみ野市は人口10万人、4万5千世帯です。商圏内に畳店は10店あります。

 

私は1964年生まれ47歳の二代目です。

 

三兄弟の長男で小さい頃から配達を手伝い、高校卒業と同時に家業に入りました。

 

父は創意工夫が好きで腕のいい職人でした。

 

従業員につきっきりで「橋本式」技術を徹底的に教えていました。

 

最盛期は住宅ブームに乗っかり、常時職人を2~3人使っており4セットの機械を同時に動かさないと間に合わないような状況でした。

 

ところが倒産した工務店の連帯保証人になっていたことから心労が重なり、脳内出血を起こし半身不随となってしまいました。

 

私は高校を出て1~2年で店を任される様になり、自分の給料までつぎ込み何とか借金を完済することが出来ました。

 

今の人員は私と工場長の2名体制で、個人の仕事を増やすべく営業活動をしています。

 

工場長は畳製造が主で、ヘリ無畳も得意です。

 

私は営業とふすま・障子の張り替えを行い、朝から夜遅くまで仕事をしています。

 

 

構造改革前平成21年の年商は3000万円。

 

一般個人は600万円、業者は2400万円でした。

 

自分でチラシを作りポスティングをしていました。

4件ぐらい注文が入れば満足していました。

 

しかし売上はだんだん減少していました。

 

当時極東産機のセミナーで堀田畳製作所さんの話を聞いても、

「機械代の支払が出来るのか?」

「コンサルティングは費用がかかるし、何か難しい事をやらされるのではないか?」

と、有りもしない不安で一杯でした。

 

両親も極東産機の機械は高いし「絶対反対だ」と言われました。

 

父からは「お金も無く、自分は病気だし、今の機械のままで何とかしろ、お前が考えろ」と言われました。

 

職人も減って工場長と二人きりになり途方にくれていました。

 

この様な状況を打開する為、工場長に意見を求めた所、

機械の新規導入がダメならアキモトさんの勉強会に行き「何か経営のヒント」を探そうという事になりました。

 

さらに極東産機東京支社や北関東営業所など、あらゆる勉強会にも行き情報を収集しました。

 

担当の営業マンに依頼し、セキ畳店さん、堀田畳製作所さんなどにも見学に行きました。

 

堀田さんの所で話を伺っている時に、何かが違うと感じました。

 

それは、堀田さんが熱く語っている間に、お客様から何本も電話が入り話が中断しました。

 

また何人かのお客様が来店されました。

 

自分の店と比べると人口密度も少ないのに、この反響ぶりはいったい何だと感じました。

 

不安が消え「問題無い」「これは行ける」という確信に変わり、「私たちも出来る、私たちもやる」と決意しました。

 

 

平成22年7月構造改革を実行しました。

 

まず「お客様のニーズに応え続け、お客様に選ばれるお店になる。お客様の声を聞く」という経営理念を作成しました。

 

コンサルタントの指導を受けて最初に実施したことは、自店の長所・短所を話し合い、意識の改革を行いました。

 

今までは畳を縫って敷き込めば仕事は終わりと思っていましたが、

お客様に当店の応対、仕事内容全てを満足して頂く事が重要だと意識が変わりました。

 

他店との差別化、自店のアピールの為に次の事を実施しました。

 

設備投資により機械の効率が上がり1時間で10枚作れるようになりました。

 

営業車に看板を設置しました。

 

お店の前を人が通るので整理整頓を心がけるようになりました。

 

名前入りのユニフォームを着るようになりました。

 

電話対応も「お電話ありがとうございます。たたみの橋本です」と言えるようになりました。

 

店の前には価格表を掲示し、のぼりを出して地元の皆様に営業していることをアピールしています。

 

メイン道路には野立て看板を設置し、曲がる所を判りやすくしました。

 

11月2日、初めて新聞折込チラシを出した所、当日10件の注文が入りました。

 

11月合計では70件受注することが出来ました。

 

反響の多さにビックリしました。

 

指導を受けて作成したチラシは、畳だけでなく、ふすま・障子・網戸を入れた事で反応が良かったです。

 

網戸だけのお客様も「今度は畳をお願い」と言ってくれます。

 

名刺も業者用、個人用を別に作成し、個人用には五百円の金券を付けました。

 

ホームページを開設した所、大手外食チェーンからの仕事が取れました。

 

毎日三十名ぐらいが閲覧してくれており重要な告知手段となっています。

 

ござの種類を明確にした所、「国産」が多くなり単価も上がりました。

 

見積時に注文確認書をお渡しするので、納品時に集金出来るようになり

請求書を発行する必要がなく、再度集金にお伺いする手間が無くなりました。

 

構造改革前は「本当に売上が増えるのか?」

大変不安でしたが、いろいろ指導してもらい、こんなにも仕事が増えるのかと工場長共々喜んでおります。

 

「自分達だけでは限界がある」のを痛感しました。

 

※平成23年12月3日「埼玉展示会&セミナー」発表内容より