「全国優良畳店 35事例集」

 畳店No.18 ※期間限定公開 

山梨県甲府市 堀田畳製作所

代表 堀田  登喜夫様

 

<タイトル>

目指せ!不況に負けない安定経営「小さな畳店の大きな挑戦」

 

<発表内容

当店は甲府市で営み大正2年の創業です。

 

私は三代目で妻・子供3人の5人家族です。

 

資格として畳一級技能士、畳ドクター、全日畳品質管理責任者を取得しています。

 

高校から馬術を始め高校・大学・社会人で6回日本一になりました。

 

平成8年には日本代表として海外にも行きました。

 

当時は、親子2人で1000~1200万円の売上でした。

 

営業活動は一切せず、電話が来れば仕事をする電話が来なければ寝て待つという状況でした。

 

平刺・框縫・返縫の専用機3台を使って1日12枚程度でした。

 

一生懸命やっても8畳2間がせいぜい出来る状況でした。

 

お客様から遅いと怒られることもありました。

 

平成12年6月幕張メッセで開催された「たたみ博」に家族で行きました。

 

「何かつかむものが有るかな」と出かけました。

 

たまたま疲れた父が極東産機のブースに座りお茶を飲みました。

 

1ヵ月後に営業マンがやってきましたが、「機械を売りつけられるのではないか」と思い、忙しいからと断りました。

 

その時構造改革に関する冊子を2冊置いて帰りました。

 

2週間後再度来て「本を読んだかどうか」聞かれました。

 

その時も機械を売るそぶりは全く有りませんでした。

 

3回目に来た時「本を読んだかどうか」会社に報告する必要があるので1週間後に感想を聞きに来る、と言われたので一晩で一気に読みました。

 

そして営業マンに連絡を取り、3時間ほど時間を作るから詳しく説明してくれと依頼しました。

 

 

平成13年1月に構造改革をスタートしました。

 

どうせやるなら、当時12坪の工場を「10年経ったら大きくして元気な畳屋さんになりたい」という目的を持って始めました。

 

構造改革を決断した理由として、父が72歳で引退が迫っていました。

 

製造能力が低下しており機械の老朽化(薄畳が出来ない)も一因でした。

 

同業他社からは「こんな厳しい状況でよく後を継いだな」と、後ろ向きなことを言われました。

 

構造改革後、設備をスーパーミニラインに入れ替えて、薄畳も縫えるようになり問題点の解決は出来ました。

 

営業活動としてはチラシを配布し、DMを出しポスティングを行っています。

 

イベントやボランティア活動にも参加しています。

 

チラシの内容は、安さではなく商圏の皆様に「どんな畳屋さんか」を知っていただくことを強調しています。

 

売上は初年度から1000万円アップし、2200万円になり、2年目から2500万円をキープし、妻と楽しく仕事をしています。

 

これ以上売上を上げるには従業員を入れるしかありません。

 

私の理解している構造改革は、全ては店主の意識改革で、畳店の仕組みのリフォームです。

 

構造とは仕組みの事で、電話が鳴ってから誰が訪問して、畳を作って、敷き込んで、集金して利益につなげていくかと言うことです。

 

改革とは悪い点を改めることです。

 

畳職人からサービスマン・営業マン、そして経営者としての自覚を持って仕事の入る仕組みを作ること、生産性の向上をはかること、それを合わせて効率よく利益を出すことです。

 

考え方ひとつで取り組める方法で、誰にでもチャンスがあります。

 

また、全国に志の高い同業の仲間が増えてきましたので、同じレベルなので悩みの解決なども出来て様々な指導を仰ぐ事が出来ます。

 

スタート時、10年後に工場を大きくする目的がありましたが、7年目に縁があり土地面積330坪、建物45坪を取得する事が出来ました。

 

ここに畳屋がある事をアピールするため、のぼりを立て、電光看板、建物看板を設置しています。

 

国産表にこだわっています。

 

勉強のため自分でイ草栽培をして特性を理解してお客様に奨めています。

 

種類によって価格の幅があり予算に合わせて提案しています。

 

高いものを売るのではなく適正な価格で納得して注文をいただいています。

 

敷き込み最中は不在なので、工場に「配達中」の看板をぶら下げて帰ってくる時間や携帯電話番号を掲示しています。

 

トラックのボディに、クリーニング店と同様に「朝お預かり、夕方納品」と描き、屋根にも「おーいと呼んで」とマンションの上から見えるようにしています。

 

 

このトラックを見て声をかけていただき、毎年100万円位注文があります。

 

ボランティア活動も行い、畳を小学校の教室に寄付もしました。フリーマーケットに出店し、売るのではなく畳のイロハを告知しています。

 

熊本の産地に年2回勉強にも行っています。

 

営業活動として施工後次につなげるアプローチをしています。

 

次回注文時に使える金券1000円を作りました。

 

お客様によっては5000円分渡す事もあります。

 

3年後・5年後畳替えのDMを出し、金券の期限が迫っている事を知らせます。

 

そして注文をいただけないお客様には、訪問して期限切れの金券を取り替えに行きます。

 

畳ドクターとして畳の健康診断書も発行します。

 

畳店に必要な四つの「ちから」は
 

1.営業力 プロの自信から来る提案力
 

2.販促力 折込チラシ・DM
 

3.管理力 顧客管理とは商圏20分以内の見込み客に畳のイロハを伝える
 

4.生産力 時間と気持ちの余裕です

 

今から出来る大切な事を整理すると

 

・取りこぼしている利益を拾う事

 

・畳や畳店の常識を世間は知りません。意識で店も将来も変わります。

 

・目的(マト)と目標(しるべ)を間違わない

 

・出来るまですれば失敗と言わない

 

・考えるより実行する

 

・他店との差別化

 

・県内一のスピード対応、大型店に出来ない小回りが利く動き

 

・畳乾燥機の提案で他店に勝つ

 

・見積書に他者より安い価格は書かない

 

・提案型で複数の見積書を持って行き部屋にあった提案をする

 

・納期遅延はしない

 

・国産表をPR

 

・クレジットカード、分割ローンもOK

 

明日へ向かってジャンプするために、オールマイティな畳屋になります。

 

自分の一番を見つけて挑み、何事も一番を目指して取り組みます。金メダルは勝ってもらう。

 

銀メダルは負けてもらうもので、銅メダルも3位決定戦で勝ってもらうので金と同じと書きます。

 

その方法は個々で違います。

 

注意深く慎重に成し遂げる決意です。

 

「常在戦場」にいる気持ちで四方八方気を配ります。

 

人生の心道

一、心を変えれば、態度が変わる

一、態度が変われば、行動が変わる

一、行動が変われば、習慣が変わる

一、習慣が変われば、環境が変わる

一、環境が変われば、成果が変わる

一、成果が変われば、人生が変わる

 

この言葉をモットーに頑張ります。

 

※平成24年2月11日「埼玉展示会&セミナー」発表内容より